入学式・始業式で配る学級だより

sakura

前回の記事では、学級だよりのデザインテンプレート例やフォント等のルールの決め方を紹介しました。実際に学級だよりをつくりながらの方がルールが決めやすいので、今回はさっそく、第1回目の学級だよりの内容例を紹介します。(私が過去に出した学級だよりをもとに編集しています。)

なお、2・3年生の場合は「入学」を「進級」などに置きかえてください。

テンプレート

第1回目の学級だよりはこのような感じです。見出しは、

・入学おめでとう
・担任紹介
・保護者の皆様へ

の3点としました。それぞれの内容は以下で紹介します。

入学おめでとう

担任から入学した生徒たちへのメッセージです。

テンプレートでは下に表がありますが、これは学級の名簿です。生徒や保護者がクラスのメンバーの名前や、自分の出席番号が把握できるように載せました。

(そういえば、新学期に私の子どもが名簿が載ったお手紙を持ち帰ってきたのですが、名前の半分以上が読めませんでした。子どもからお友だちの話はよく聞くけど、誰が何だか全然覚えられません。笑 名簿にふりがながついていたら、親切だと思いました。)

担任紹介

ここでは、

・担任の名前
・担当教科や部活動
・担任が目指す学級像
・↑に向けたルール

などを載せました。

私が教員をしていた頃は、自分のことをあれこれ書いても誰も興味がないかなと思い、担任紹介はシンプルにすませていました。でも、保護者の立場になってみてびっくり!子どもは思ったほど親に先生のことを話しません。(話す子ももちろんいるだろうけど。)

わが子を担当してくれる先生がどんな人なのかを知りたい保護者は多いと思います。今私が教員に戻るとしたら、自分の好きなことや教師を目指した理由、自分が中学生だった頃のエピソードなど、担任に関する情報をもう少し学級だよりに載せるだろうなと思います。

また、担任が目指す学級像も早めに周知すべきだと考え、初回の学級だよりに載せました。目指す学級像を明確にしていると、担任自身も指導がブレにくくなります

「どんな学級にしたいか」と考え始めると、あれもこれも思いついてしまいますよね。ただ、目標がたくさんありすぎるとどれも覚えられずに中途半端になってしまいます。目標は1つに決めて、その目標を達成するために生徒たちに守ってもらいたいルールをほかに3つほど設ければ、心がけやすく評価もしやすい目標にできるのではないかと思います。

保護者の皆様へ

ここでは、

・学級だよりの位置付け、担任の思い
・写真や名前を学級だよりに掲載する許可をとる
・その他、学級に関する保護者への連絡事項(あれば)

などを書きます。

学級だよりは、生徒向けの内容と保護者向けの内容が混在することになると思います。学校からの手紙がたくさんある中、保護者が連絡事項を見落とすことのないように「保護者の皆様へ」の欄を設けました。

また、個人情報が気になる世の中です。写真や名前を掲載することを書き、載せてほしくない家庭は連絡くださいとのひと言があると、プライバシーに考慮して学級だよりをつくることができます。

「学級だより」カテゴリについて

このサイトでは、「学級だより」というカテゴリがあります。

ここでは、「学級だよりに何を書いたらいいかわからない」「どうやって書き始めたらいいかわからない」という若手教員のために、行事や季節などにあわせた学級だよりの話題を例として載せています。

学級だよりに正解はありません。このカテゴリ内の記事をヒントにすることで、学校だより作りが少しでも楽になったらいいな、との思いで記事をつくっています。どの記事も簡単にまとめているので、「そろそろ学級だよりを書かなきゃなあ」というときに、是非のぞいてみてください。